【積ん読裁判】被告『罪と罰』|なぜ数十年も読まれなかったのか?

活用術【こんなとき】
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積ん読(つんどく)裁判、開廷!

世の中には、読みたいと思いながら、何年も読まずにいる本があります。

「いつか読もう。そのうち読もう」
そう言い続けて、気づけば数十年。

今回、法廷に呼び出されたのは、ロシア文学の名作、ドストエフスキーの『罪と罰』です。

罪状は「読者(ミッチー)に長年、読むのをためらわせた疑い」

果たして悪いのは本なのか、それとも読者なのか?

それでは、開廷します!

第1審:なぜ『罪と罰』は読まれなかったのか?

<strong>検察側</strong>
検察側

被告『罪と罰』は、上下巻に及ぶ大長編です。しかもロシア文学。

登場人物の名前も難しく、気軽に読もうという気になれません!

<strong>弁護側</strong>
弁護側

異議あり!

それは実際に読んでの感想ですか?

<strong>検察側</strong>
検察側

……読んでいません

 

裁判長:「読んでないんかい!」

「仕方ありませんね。ここで証人に証言してもらいましょう。」

 

<strong>証人ミッチー</strong>
証人ミッチー

当ブログ管理人のミッチーです。

僕が『罪と罰』を知ったきっかけは、文学の授業ではありません。

漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称『こち亀』です。

第98巻「電脳ラブストーリーの巻」にこんなエピソードがあります。

恋愛ゲームにハマった本田が、読書好きの女の子に気に入られようと、読書好きのふりをします。

ところが、女の子からおすすめされた本が『罪と罰』。

当然ながら、読んでいない本田。

それでも読んだふりをしたところ、女の子から「どの場面が良かった?」と具体的な感想を求められてしまいます。

そこで助け舟を出したのが中川!

主人公ラスコーリニコフが、ある会話を偶然耳にする重要な場面を教えてあげるんです。

しかも、やたらと長くて難しそうな説明!

当時の僕は大笑いしました。

そして、この一場面だけを記憶したまま、何十年も生きてきたのです。

 

<strong>検察側</strong>
検察側

このエピソードからも明らかです!

『罪と罰』は読書好きでも簡単には読めない、恐ろしい本なのです!

<strong>弁護側</strong>
弁護側

待った!

それは『こち亀』のギャグですよね?

裁判長:「確かに」

第2審:新たな証拠(読書体験)が提出される!

ここで弁護側から、新たな証拠が提出されました。

証拠品:Audibleで『罪と罰』を上下巻とも聴き終えたという読書体験。

そうなんです。

<strong>証人ミッチー</strong>
証人ミッチー

何十年も読まずにいた『罪と罰』を、僕はついに最後まで聴いたのです!

 

きっかけは、Amazonのオーディオブックサービス「Audible(オーディブル)」で作品を発見したこと。

長編小説を文字で読み進めるのは、なかなか気合いが必要です。

でも、耳で聴くならどうだろう?

家事などをしながらでも、少しずつ先へ進める。

「これなら聴けるかもしれない!」

そう思って再生を始め、無事に上下巻を聴き切ることができました。

 

<strong>検察側</strong>
検察側

しかし! それだけでは本の面白さは証明できません!

<strong>弁護側</strong>
弁護側

では、実際の感想を聞いてみましょう。

<strong>証人ミッチー</strong>
証人ミッチー

正直、想像していたよりもずっと聴きやすかったんです。

 

個人的には、ミステリー小説のような雰囲気が感じられました。

強烈な思想を持つ主人公ラスコーリニコフには、漫画『DEATH NOTE(デスノート)』の夜神月(ライト)を連想しました。

ライバルキャラとも言える判事ポルフィーリィがねっとりと主人公を追い詰める場面には『刑事コロンボ』を思わせる面白さもあって、これがまたクセになるんです。

それから、登場人物の名前は確かにややこしいけれど、そこまで気にする必要はないと思いました。

ちなみに主人公ラスコーリニコフは、ロージャという愛称でも呼ばれます。

これを覚えておくと、少し聴きやすくなると思います。

 

<strong>検察側</strong>
検察側

な、なんと……!

 

裁判長:「つまり、難しそうだと思っていたけれど、実際に聴いてみたら楽しめたということですね」

第3審:決定的な証言

そして、僕にはもうひとつ、どうしても確かめたいことがありました。

そう、『こち亀』で中川が説明していたあの場面。

ラスコーリニコフが殺人へと向かう決定的な契機となった横町で古着商人と老婆の妹との会話を偶然耳にするシーン

何十年も記憶に残っていた、このシーン。

いったい物語のどこに登場するのだろう?

そう思いながら聴き進めていると……

<strong>証人ミッチー</strong>
証人ミッチー

あった…!!

 

上巻の「第一編 五」の終盤に、ついにその場面が登場したのです!

……意外と序盤じゃないか!(笑)

確かに重要な場面なのですが、まだ物語の序盤。

あのとき中川は、ずいぶん渋いところを選んでいたんだな〜と感じました。

しかも、聴き終わった今なら、中川が説明していた「老婆の妹」がリザヴェータ・イワーノヴナだということも分かります。

これがめちゃくちゃうれしい!

何十年も前に漫画で笑った場面と、実際に読んだ(聴いた)文学作品が、頭の中でつながったのです。

 

<strong>弁護側</strong>
弁護側

ご覧ください!

被告(『罪と罰』)は読者に、何十年越しの感動を与えたのです!

<strong>検察側</strong>
検察側

なんですってえぇぇぇ……!!!

 

裁判長:「これは重要な証拠ですね」

最終弁論:本当の理由はなんなのか?

さて、ここまでの審理を整理しましょう。

<strong>証人ミッチー</strong>
証人ミッチー

僕は『罪と罰』を何十年も読まずにいました。

理由は、長そう、難しそう、ロシア文学だから大変そうという先入観。

ところが、Audibleで実際に聴いてみたら、思っていた以上に楽しめたのです。

もちろん、誰でも簡単に楽しめる作品だと言うつもりはありません。

僕自身、人物の名前には苦労しましたし、長かったのは間違いない(笑)

でも、読まずにいた理由の多くは、作品そのものではなく、僕の想像の中にあったのかもしれません。

弁護側
弁護側

つまり、本に責任を押し付けるのは間違いです!

検察側:「では、いったい誰に責任が……?」

裁判長:「……」

判決!

長年にわたり、読者から「難しそう」「長すぎる」と疑われ続けてきた被告『罪と罰』。

しかし今回の審理により、Audibleを通じて最後まで楽しめたという事実が明らかになりました。

よって、判決を言い渡します。

被告『罪と罰』、無罪!

そして……

裁判長「読者ミッチー、先入観による積ん読の罪で有罪!!」

<strong>有罪ミッチー</strong>
有罪ミッチー

えぇ…

ただし、すでに上下巻を聴き終え、何十年越しの疑問も解消したことから、今回は十分に反省したものと認めます。

判決は、

「次からは、難しそうという理由だけで諦めず、とりあえず聴いてみること」とします!

閉廷:積ん読から生まれる感動がある

今回の読書で何よりうれしかったのは、『罪と罰』を聴き終えられたことだけではありません。

何十年も前に読んだ『こち亀』の一場面が、新しい意味を持つようになったことです。

当時は何を言っているのかさっぱり分からず、ただ笑っていた中川のセリフ。

今なら、その場面を具体的に思い浮かべることができます。

こんな読書体験があるなんて、思ってもいませんでした。

世の中には、いつか読みたいと思いながら、手を出せずにいる本がたくさんあります。

でも、その中には、耳で聴くことで楽しめるようになる作品もあるかもしれません。

<strong>有罪ミッチー</strong>
有罪ミッチー

僕にとっての『罪と罰』は、まさにそんな一冊でした。

Audibleで『罪と罰』を聴いてみる

 

みなさんの心の本棚にも、何年も積まれたままの本はありませんか?

その本、もしかすると無罪かもしれませんよ。

積ん読裁判、閉廷! 


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※執筆時点での情報のため、聴き放題対象作品やキャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。

※この記事は、管理人が実際にAudibleで『罪と罰』を聴いた体験をもとにした創作企画です。裁判の部分はフィクション、体験は実話です。

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