怖がりだけど、Audibleで怪談をはじめて聴いてみた。夏の新体験

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夏といえば、怪談ですよね。

……とはいえ、僕はもともと怪談が好きなわけではありません。

怖い話を積極的に観たり読んだりするタイプでもない。

そんな僕ですが、この夏、Audibleで怪談をいくつか聴いてみました。

理由は単純です。

  • この夏の新体験をしてみたかった
  • Audibleなら、怪談を気軽に試せるんじゃないかと思ったから

本を買ったり、怖い映像を観たりするほどの覚悟はいらない。

いつもの読書と同じように再生ボタンを押すだけ。

結果からいうと、「怪談って怖い!」というより、

「淡々とした語りの中にリアルがある」というのが一番の発見でした。

それでは、聴いてみた怪談話をいくつか紹介してみますね。

誰もが知っている場所だから怖い。『学校「裏」怪談』

今回聴いた中で、一番印象に残ったのが『学校「裏」怪談』です。

まずこれは、学校という舞台がよかったです。

教室、廊下、トイレ、体育館、放課後……。

学校は、多くの人が自分の記憶を持っている場所だと思います。

だから話を聴くだけで、なんとなく自分が通っていた学校の風景まで浮かんでくるんですよね。

収録されている話は、意外なくらい淡々としていました。

きれいなオチがあるわけでもなく、「えっ、それでどうなったの?」というところで終わる話もある。

最初は少し拍子抜けしました。

でも、聴いているうちに、その尻切れトンボ感こそ怖いのかもしれないと思うようになりました。

あとがきでも触れられていますが、怖くするために話を盛ったり、無理にオチをつけたりしていない。

だからこそ、「これ、本当に誰かが体験した話なのかもな……」という妙なリアルさが残ります。

「笑う女」を聴いて、物置から飛び出した

そして、個人的に忘れられない出来事もありました。

収録されているエピソードのひとつ「笑う女」を聴いていたときのことです。

僕はそのとき、狭い廊下の奥にある物置で片づけをしていました。

イヤホンから怪談を流しながら、ひとりでゴソゴソと作業していたんです。

すると突然、

女の笑い声が聞こえてきたんです。

……瞬間、飛び出ました。物置から。

いや、その声はAudibleから聞こえているに決まっているんですけどね。

分かっているのに、身体が先に反応しました。

怪談を「読む」のとは違って、声が直接耳に入ってくる

Audibleで怪談を聴く面白さを、一番実感した瞬間でした。

『学校「裏」怪談』をAudibleで聴いてみる

王道も聴いてみた。『小泉八雲の怪談傑作選』

せっかくなので、昔から知られている怪談も聴いてみました。

『小泉八雲の怪談傑作選』です。

「雪女」「ろくろ首」「耳なし芳一」など、有名な話が登場します。

怪談というと、とにかく怖がらせるものだと思っていましたが、古典怪談を聴いてみると、それだけではありません。

約束を破ってしまった後悔や、誰かに対する強烈な思いがそこにはあったり。

特に「雪女」は、怖いというよりも切ないという感情が残りました。

「絶対に誰にも言ってはいけませんよ…」というくだりは、昔話の『鶴の恩返し』などにも共通するタブーですよね。

「怖い話」という一言では片づけられない、人間の普遍的な心理が描かれていると感じました。

『小泉八雲の怪談傑作選』をAudibleで聴いてみる

語り口や切り口が面白い。『怪奇蒐集者』と『探偵怪談』

ほかにもいくつか挑戦しました。

まずは『怪奇蒐集者(コレクター) 怪談社』

こちらは語りが非常に巧みで、緩急がついており、目の前で話を聴いているような臨場感があります。

特に印象に残ったのは「とある潜水士の話」(第8章)です。

湖で消息不明になった人を探す特殊な仕事にまつわるエピソードで、妖怪や怪異の怖さというよりも、水の底の怖さや、人間の怖さのほうが勝ってゾッとしました。

『怪奇蒐集者(コレクター) 怪談社』を聴いてみる


そして『探偵怪談』です。

こちらは切り口が絶妙で、探偵が実際に体験した怪談集となっています。

探偵といえば、浮気調査や素行調査をはじめ、人の裏側や本性を調べる特殊な仕事ですよね。

「そんな仕事をしていたら、普通の生活では出会わないものにも出会うのかもしれないな……」

そう思わせる設定だけでも興味を引かれました。

印象に残ったエピソードは「車に、いる。」ですね。

タイトル通り、車にまつわる怪異です。そして僕は車の通勤中にAudibleを聴くことが多いので、内心「やめてくれ…」って思いながら聴いていました。

やっぱり自分ごとになってくると怖さが増しますね。

『探偵怪談』を聴いてみる

怖がりでも、Audibleならちょっと試せる

さて、いくつか怪談を聴いてみましたが、僕はまだ「怪談好き」にはなっていません。

詳しく語れるほど聴き込めてもいません。

たぶん、夢中になって何十作品も聴くこともないと思います。

でも、それでいいんじゃないかなと思いました。

Audibleを使っていなかったら、僕は今年も怪談を体験しないまま夏を終えていたはずです。

それが、「夏だし、ちょっと聴いてみるか」と再生してみたことで、

  • 物置から飛び出すくらい怖がったり、
  • 怪談の淡々としたリアルさに気づいたり、
  • 小泉八雲の話に切なさを感じたり、

Audibleをきっかけに、自分が普段選ばないジャンルをひとつ体験できました。

怪談に限らず、「ちょっと気になるけど、自分からはなかなか手を出さない」というものはあります。

そんなものこそ、まず試してみる価値がある。

今年の夏、いつもとは少し違う体験をしてみたい人は、Audibleで怖い話を一本だけ再生してみるのも面白いかもしれません。

……ただし、

狭い物置で「笑う女」を聴くのは、あまりおすすめしません。

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怪談よりも、小説として楽しめる怖い作品を探している方は、Audibleのホラー作品の記事もどうぞ。

※本記事は執筆時点での情報です。現在はAudibleの聴き放題対象外となっている場合があります
※アイキャッチ画像は生成AI(ChatGPT)で作成しています。

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