以前、Audible(オーディブル)のカテゴリーをランダムで選んでくれる無料ツールを作りました。
その名も「Audibleカテゴリーガチャ」
Audibleにはたくさんのカテゴリーがありますが、自分で本を探していると、どうしても興味のあるジャンルばかり選んでしまいます。
カテゴリーガチャでは、そんな自分の好みや先入観に関係なく、ランダムでカテゴリーが選ばれます。
「こんなカテゴリーがあったのか!?」
「今日はこのジャンルを探検してみよう!」
そんな新鮮な読書体験を楽しめるツールです。
そして、作ったからには自分でも試してみようと思い、1か月に1〜2冊のペースで、ランダムに出たカテゴリーから本を選んで聴いてみました。
その結果、めちゃくちゃ面白かった!ので、記事にまとめてみました。
今回出会ったのは、次の5冊です。
①歴史→古代『王墓の謎』

どんな本だったか
エジプトのピラミッドや日本の古墳など、世界各地に造られてきた「王墓」の意味を考える本です。
王墓というと、王様の権力を見せつけるために造られたもの、というイメージがあります。
しかし本書では、王墓を単なる権力の象徴として見るのではなく、人々の要請に応える社会の仕組みの一部だったのではないか、という見方が紹介されていました。
何千年も前に生きた人たちが、何を考えて巨大な墓を造ったのか。
古代の社会や暮らしを想像するロマンを味わえる一冊です。
印象に残った点
特に印象に残ったのが、「威信財(いしんざい)」という言葉です。
社会の中で高い価値を持ち、権力者の間を渡っていく財を王墓へ納め、神に捧げる。
それによって、財や負債の連鎖を一度終わらせる役割があったのではないか、と説明されていました。
正直にいうと、専門用語も多く、一度聴いただけでは理解しきれませんでした(笑)。
それでも、分からなかったからこそ、もう一度読んでみたい、もっと古代のことを知りたいと思えた本です。
おすすめする人
古代史や考古学が好きな人はもちろん、少し難しくても知的好奇心を刺激される本を読みたい人におすすめです。
Audibleで聴いたあとに、紙や電子書籍でもう一度じっくり読むのもよさそうです。
②衛生・健康→歯科学・口腔衛生『歯を磨いても むし歯は防げない』

どんな本だったか
タイトルを見ると、「歯磨きには意味がないの?」と驚いてしまいますが、そういうわけではありません。
むし歯ができる仕組みと、それを防ぐために日常生活で何を意識すればよいのかを、専門知識がなくてもイメージできるように教えてくれる本です。
歯磨きのコツだけでなく、フロスと歯間ブラシの違いや、歯医者さんの選び方など、口の中の健康について幅広く学べます。
難しい専門書という感じではなく、音声でも理解しやすい内容でした。
印象に残った点
特に印象に残ったのが、「口の中が酸性になっている時間をなるべく短くする」という考え方です。
食べたり飲んだりすると、口の中は酸性になり、歯が溶けやすい状態になります。その後、唾液の働きによって、少しずつ元の状態へ戻っていくそうです。
そのため、
- 間食の回数を減らす
- ジュースやコーラを長時間かけて飲まない
- 甘いものは食事と一緒に楽しむ
といった工夫が大切になります。
「コーラを飲んではいけない」ではなく、「飲み方を工夫しよう」という考え方なのが、甘いもの好きにはありがたいですね。
僕も、コーラを何時間もちびちび飲むのはやめようと思いました(笑)。
本との偶然の出会いが、毎日の習慣を少し変えてくれました。
おすすめする人
むし歯ができる仕組みを基礎から知りたい人や、毎日のオーラルケアを見直したい人におすすめです。
甘いものやジュースを我慢するのではなく、無理のない方法で口の健康を守りたい人にも参考になると思います。
医療や健康に関する内容なので、一冊だけを絶対の正解とせず、必要に応じて歯科医師にも相談しながら取り入れるのがよさそうです。
③自伝・回顧録→回顧録・日記・往復書簡『由布院行』

どんな本だったか
九州の由布院へ向かう旅の情景を、美しい日本語で描いた名作です。
再生時間は約25分。
とても短い作品ですが、その中には豊かな自然と動植物の姿、そして人の暮らしがギュッと凝縮されています。
見知らぬ誰かの旅に同行しているような、不思議な時間を味わえる作品でした。
印象に残った点
主人公と由布院に住む伯父との会話に、次のような話が登場します。
「盆栽の一番の薬は、主人の鼻息」
他人に任せたままでは、よいものはできない。自分でそばにいて、日々気にかけながら育てることが大切なのだ、という話です。
主人公は、かつて伯父が蘭の葉を一枚ずつ撫で、ほこりを落としていた姿を思い出します。
植物や動物、食べ物、庭。
暮らしに丁寧に手をかけることが、豊かな人生につながっていく。
短いながらも、そんなことを教えてくれるような作品でした。
おすすめする人
短い時間で日本文学の名作を味わいたい人におすすめです。
一度聴いて終わりではなく、繰り返し味わいたくなる作品でした。
音声だけでは意味をつかみにくい部分もあるかもしれませんので、青空文庫の文章を目で追いながらAudibleを聴くのもおすすめです。
青空文庫 × Audible
この組み合わせは、なかなかいいですよ。
④衛生・健康→美容・身だしなみ・スタイル『やせるのはどっち?』

『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』をAudibleで聴いてみる
どんな本だったか
食事や運動に関する31問の2択クイズを通して、健康的な体をつくるための知識を学べる本です。
たとえば、こんな問題が登場します。
「お腹をへこませるなら、スクワットと足上げ腹筋のどっち?」
正解は……
意外にもスクワット!
お腹の筋肉だけを動かすより、たくさんの筋肉が集まる下半身を動かしたほうが、多くのエネルギーを使えるからだそうです。
タイトルからは、簡単にやせられる裏技を教えてくれる本のようにも見えますが、実際はそうではありません。
適切な食事と適度なトレーニングを続けながら、健康的な体をつくっていこうという内容でした。
印象に残った点
印象に残ったのは、運動を特別なイベントにしないという考え方です。
休日にまとめて激しい運動をするのではなく、仕事の日にも15分から30分ほど体を動かす。
エレベーターやエスカレーターの代わりに、階段を使ってみる。
運動を日常生活の中に少しずつ組み込むことで、無理なく続けやすくなります。
僕自身、仕事では体を動かしますが、仕事がなければまったく運動しないタイプです(笑)。
この本を聴いて、いきなり本格的なトレーニングを始めなくても、まずは少し動くことから始めればいいのだと思えました。
おすすめする人
健康や運動について学びたいけれど、難しい本は続かないという人におすすめです。
クイズ形式なので、Audibleで聴きながら「どっちかな?」と考えているうちに、テンポよく聴き進められます。
トレーニングの姿勢などを確認できるPDF資料も付いているため、音声だけではイメージしにくい部分を目で確認できるのも便利でした。
⑤コメディー・落語→コメディー・パフォーマンスアート『三遊亭遊馬のこども落語』シリーズ

『[1巻] 三遊亭遊馬のこども落語』をAudibleで聴いてみる
どんな本だったか
「寿限無」や「時そば」など、有名な落語の演目を分かりやすく楽しめるシリーズです。
「落語に興味はあるけれど、何から聴けばいいのか分からない」という人でも入りやすい内容でした。
印象に残った点
やはり印象に残ったのは「寿限無(じゅげむ)」です。
誰しも一度は、
「寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の……」
と挑戦したことがある人も多いのではないでしょうか。
あの長い名前を、どんどん速く読み上げていくところが凄すぎる。そして面白すぎる(笑)。
「時そば」で、そばをすする音が、汁が飛び散っているように感じるほどリアルでおいしそうに聴こえたのも印象的でした。
声の調子、間の取り方、食べる音。
文字だけでは伝わらない落語の面白さを耳で味わえて、Audibleという音がメインの媒体にぴったりだと感じました。
おすすめする人
「こども落語」というタイトルですが、大人にもおすすめです。
落語を初めて聴く人はもちろん、Audibleを初めて使う人にも聴いてほしいシリーズです。
音で聴く読書ならではの楽しさを、すぐに体験できると思います。
ランダムに選ぶと、読書の振り幅がすごかった
僕は毎月、「管理人の本棚」という記事で、その月に聴いた本を紹介しています。
毎月たくさんの本を聴いていますが、やはり選ぶ内容が似通っていると感じることがあります。
最近聴いた本を元におすすめが表示されたり、シリーズの続きを聴きたくなったりするので、それも当然ですよね。
好きなジャンルを深掘りしていくのも、読書の大きな楽しみです。
それでも、こうしてカテゴリーをランダムに選んでみると、普段との振り幅が大きくて面白かったですね。
はるか古代へタイムスリップしたと思ったら、自分の口の中の健康について考える。
見知らぬ誰かの旅を追体験したあと、再び自分の健康を意識して行動を変える。
そして最後は日本の伝統文化である落語の面白さに唸る。
5冊であちこち行ったり来たりする、バタバタした読書旅行になりました(笑)。
福袋を開けるような。
宝箱を開けるような。
次に何が出てくるか分からない、ドキドキする出会いがありました✨
次はどんな本と出会えるかな? 今から楽しみです!
皆さんも、次に聴く本に迷ったときは、ぜひカテゴリーガチャを回してみてください。
気になった本をAudibleで聴いてみよう!
今回紹介したように、Audibleには小説や実用書、古典、落語など、さまざまなジャンルの作品があります。
カテゴリーガチャで気になるジャンルが出たら、その中から「タイトルが気になる」という理由だけで一冊選んでみるのも面白いですよ!
偶然出会った一冊が、新しい興味や毎日の小さな変化につながるかもしれません。
Audibleをまだ利用したことがない方は、30日間の無料体験を使って、この「偶然の読書旅行」を試すこともできます。
何を聴くか迷ったときは、今回紹介した5冊も参考にしながら、気になる一冊を気軽に楽しんでみてくださいね📙✨
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※本記事は執筆時点での情報です。現在はAudibleの聴き放題対象外となっている場合があります。






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